蜀同盟

蜀の民よ、集いたまえ。~諸葛亮中心の三国志話と、現代世俗話~

「蜀同盟」とは?このブログについて  お奨め記事一覧

蜀同盟(c)吉野圭

歴史

劉備とは仲が悪かった? 操っていた? 人間同士の信愛を否定することが許せないという話

昨今、蜀に対する下劣な悪口を書いている人々が、なんと 「劉備と諸葛亮は、実はそんなに信頼し合っていなかった。仲が悪かった」 と主張し始めています。 悪口が言いたいからと言って、人の信愛まで否定しますか。人間として悲しいですね。 『はじ三』の無…

「曹操の歴史的役割を認め、諸葛孔明の虚像を暴いた本」の嘘と真相

逆説を唱え承認欲求を満たそうとする、幼稚な人々 十年ほど前からですが、ネット上で「曹操の歴史的役割を認め、諸葛孔明の虚像を暴く」という説を書き込み得意になっている人々が増えているようです。 何故に彼らが得意になっているかと言うと、フィクショ…

「諸葛孔明って現代でいうどれくらい頭がいいですか?」知恵袋、勝手に回答

知恵袋の質問へ勝手に答えるシリーズ。 〔2018/11/23筆〕 疲れるので今は彼についてのネット記事を見るのをやめているのですが、前に見かけた質問でこれくらいはOKかなと思うものを引用していきます。 あの暴力的な悪口サイトのなかでも、比較的に穏やかなも…

三顧礼の真相。本当にあった? なかった? 考えてみる

この記事はかつて限定公開での投稿で書いたものですが、客観的な部分のみ公開しておきます。 ※2019/3/10 読みやすくするため余談をカットするなど、修正しました 〔目次〕 ・かつて異説をバカにした歴史学者たちが、昔から自分が唱えてきたような顔をし始め…

知恵袋の「諸葛亮評価」、 まともかもしれない回答まとめ

知恵袋には下劣な回答が多いと思っていたのだが、いつ頃からか少し流れが変わったのか。まともな知識に基づく回答をしようと努める人が増えている。 前に、 「知恵袋はむやみに蜀陣営(特に代表で諸葛亮)を誹謗中傷したい左翼、頭のおかしな妄想家ばかり。…

文章で人を説得するには? 驚きの『出師表』使い方

こんな記事を見つけ驚いた。 ※元記事URLはなくなっているようなのでアーカイブです ⇒諸葛亮孔明の出師の表から学ぶ、誰かを説得する文章のコツ 歴史人物の文を分析し、現代に応用してみよう! という発想が凄い。 一見ふざけているようだが意外と専門的な分…

ええっ! 独裁者諸葛亮を叱りつけた部下がいた!

はじ三は諸葛亮を「悪い独裁者」に仕立て上げたいようです。このような捏造記事を書いています。 諸葛孔明を「独裁者」と呼ぶタイトル kawauso氏の記事で、このタイトルに脱力する。 『ええっ! 独裁者諸葛亮を叱りつけた部下がいた!』 (URLは下のスクショ…

「織田信長は残虐ではなかった」などの新史観自慢をどうかと思う件

『なぜ あの歴史は消えたのか』という番組の抜粋で、「織田信長は残虐なことをしていなかった」という話を見かけて慄いた。 信長の残忍な性格を表す「なかぬなら 殺してしまえ ホトトギス」、十七条憲法で知られる「聖徳太子」、江戸時代の身分制度「士農工…

NHK『古代中国英雄伝説』感想。葬礼が華美ではないだけで曹操「名君」扱いの謎

先日、NHKで真夜中にひっそりと放送された『古代中国英雄伝説「曹操と孔明」』という番組を観た。感想を書く。 劉備を禁忌とし、必死で曹操を称えるNHKの背景 ニコ百・曹操について語る掲示板より、マニアの意見引用 殺戮を「無かったこと」にする典型的なフ…

独裁者萌えな人たちが、悪行を完全無視できることの不思議

不快な話題で申し訳ない。ジェノサイドの話。 〔2018/9/29筆〕 自分だけは優遇されると思って独裁者を崇拝する人々 先日の番組でスターリンの大虐殺(ジェノサイド)について初めて知ってショックを受けた家族が、さらに「今のロシアではスターリンを崇拝し…

「諸葛亮は曹操を目指していた?似ている二人を解説」byよかミカン にコメント

疲れるから嫌だ、と言いつつ『はじ三』で気になるタイトルの記事を読んでしまった。 『そんな! 諸葛亮は曹操を目指していた? 似てる二人を解説』よかミカン (以下画像は画像中のURLから引用) ※法的要件を守るために画像中URLを掲載しますが、実際のペー…

諸葛孔明というキャラクター、好きか嫌いか?

知恵袋で目に留まった質問をご紹介。長いけど全文引用してみる。 ⇒何故、日本人に諸葛亮孔明の人気があるのでしょうか? 何故、日本人に諸葛亮孔明の人気があるのでしょうか? 私は三国志が好きで何度も読んでいますが、諸葛亮孔明は好きになれません。 私が…

『戒子書』~息子と甥へ宛てた手紙「徳は安定とバランスから」

『諸葛亮の手紙』として伝わる文は、私には若干の違和感があります。 翻訳文のせいかもしれません。 これはすなわち解釈の誤解とも言えます。 いずれ原文を見ながら分析し、私なりに翻訳してみようと思っています。 ただしこの手紙の中には、確かに諸葛亮の…

諸葛亮は無能VS有能の争いはいつまで続くのか

諸葛亮についてネットで調べると酷い悪口ばかり出てくるので、私はあまり検索をかけません。 このブログで記事を書くために調べ物をするようになって、避けられずに見てしまうことが増えたかな。 知恵袋で頭のあまり良くない人たちが書いたトンデモ記事に遭…

諸葛孔明は現実に「白羽扇」を持っていたか?

プライベートブログのほう、『諸葛亮は「白羽扇」を持っていましたか?』(要パスワード記事)から公開でお伝えすべきお話もあるように思います。 そこで異次元ではないところだけ抜粋して公開記事とします。 (若干の異次元はありますが、「釣り」となりそ…

赤壁戦の話はどこまで現実なのか? 他、三国志フィクションで誤解が浸透している話、本当のところ

※画像はhttps://redcliff.jp/index.htmlよりフリーダウンロード。この絵はカッコイイのですが…。 諸葛亮については、三国志フィクションのせいで嘘の話が浸透しています。 たくさんのフィクション設定がありますのでここでは有名な一部の「嘘」のみ指摘し、…

羽毛扇伝説を読んだ感想

近ごろ例の中国サイトのウォッチャーのようになっているが。この記事も気になって読んでみた。 『諸葛亮の羽毛扇に秘めた物語』 http://www.epochtimes.jp/2018/01/30458.html ※思想サイトなのでアクセスには注意してください 当たり前のことだが、これは民…

現代的“諸葛亮後世評価”考(諸葛亮の「後世評価」について)

今回は「なりきり設定」を排して100%現筆者の考えを書きます。 長文です。目次ご活用ください。 後世評価の引用と、久しぶりの陳寿評に思うこと おまけの話 発明品について 軍事的な議論、奇策は是か非か? 警告。現代中国の「諸葛亮評価」、この変化には政…

「蒼天すでに死す」の意味とは? 蒼を漢王朝と訳すのは間違い

『蒼天すでに死す』で検索するとGoogleトップにこんな結果が出るのだが……、 『実用日本語表現辞典』さん、間違っていますよ。 他記事でもこの話に触れたが、曖昧な雑談だったので改めて書いておきます。 2018/11/9敬体で統一しました 「蒼は漢王朝ではない」…

宇山先生、諸葛孔明を「天才」と祭り上げたのは司馬懿ではありません

『“しくじり”から学ぶ世界史(宇山卓栄著)』の諸葛亮の項目について、この本の体裁にならい、「人物なりきり設定」でインタビューに回答してみます。 以下引用箇所はP208より。 「――」がこの本におけるインタビュー設定の文章。引用後の「A.」、なりきり回…

諸葛亮の後世評価、引用

この記事は、資料としての後世評価引用です。 三国志初心者の方で、「孔明ってどんな人?」ということを簡単に知りたい方はこちらの記事がおススメです。(別館) ⇒「諸葛亮(孔明)ってどんな人?」に回答。史実でわかりやすく解説 『諸葛亮伝』陳寿評 全文…

諸葛孔明は石田三成に似ている、か?

という論をネットで見かけて面白く眺めていた。 ⇒実際の諸葛孔明って日本の石田三成に似ていたって聞いたんだけど本当ですか? どう、なのだろう? 私は石田三成の人生に詳しくないし、諸葛亮のことは客観的に見られないのではっきりとは分からないのだが。 …

韋皋という孔明の生まれ変わり

〔目次〕 ・私腹を肥やした? あり得ない「孔明の生まれ変わり」 ・独裁国家の恐ろしさ。「私腹を肥やした」という話がネットから消えた ・この戦闘のやり方は、さらにあり得ない ・「七度捕らえ七度放した」の真意を理解して欲しい 私腹を肥やした? あり得…

街道をゆく~三国志の道Ⅱ  古隆中の「赤い糸」

『世界の街道をゆく』で、「三国志の道Ⅱ」が放送されていたらしい。知らなかった……。 ⇒世界の街道をゆく 三国志 今回は四川(蜀)ですか。 そうですか。 私は個人的事情によりまた具合が悪くなってしまいそうなので、家族のいる場で目撃せずに済んだのは良か…

知性優位なだけでは幸福になれない。諸葛恪に“自分”を見る

諸葛恪は諸葛亮の兄の長男で、亮にとっては甥に当たります。 実は、諸葛恪は筆者がなんとなく「他人とは思えない」人物です。 もし三国時代について何の知識もなく、『三国志』の創作を一読したのみだったら、私はこの人物に自己投影していたような気がしま…

劉基(伯温)先生~「魔法使い孔明」のモデル

劉基とは? このあいだアマゾンをさまよっていて、劉基先生の本、『滴天髄』の全訳解説本を見つけて手に入れました。 劉基という名で思わず飛びついてしまったものです。 私は中国の占いについて勉強していたところだからちょうど良かったのですが、これは普…

諏訪緑『時の地平線』紹介と感想1 史実と違うところ+私事メモ

2019/7/19 分けていた記事をまとめます。 レビュー① 紹介 レビュー② 史実と違うところ 孔明が貴族出身(豪族)ではない。一般庶民の立場から貴族を軽蔑し、非難している 若い頃の孔明が旅をし、曹操など有名人たちと会見する 赤壁戦のフィクション ロウとい…

映画『レッドクリフ』感想

映画『レッドクリフ』について2008年に書いた感想です。多少お世辞を書いたところがあります。(批判してばかりだと私も辛いので。が、全体に辛口です) 〔目次〕 ・紹介、『三国志』ハイクオリティ映像化の感慨 ・感想(辛口) ・これはダメだろと思う箇所…

三国志における大義論(総論)

“劉備は正義の味方” という考え方に私はいまいちピンと来ない。 「未知の告白」という記事でも書いたけれど、私の場合は漠然と『三国志』のストーリーをイメージしていた時期がなかった。(17歳まで登場人物の名を聴いた事もなかった) だからいわゆる『演…

姜維は何故、諸葛亮へ従ったのか?

姜維について書こうと思いながら引き延ばしてきました。 彼については一般的にも評価が定まらないうえ様々な説が入り乱れ、どの話を信頼して良いか分からない。(諸葛亮の死後は私もイメージが弱いため選び取ることが出来ない) それから蜀史として悲しい時…

バナーはこちらです。DL・適当にリサイズしてお使いください。
f:id:yoshino-kei:20190722074012p:plain