この人たちが『出師表』の歪んだ解釈を声高に叫ぶ理由

 *2020/8/25修正、改稿

前記事から分けて書こう。

先日は時間がなくてじっくり読めなかったので、改めて『三国志をあびるように読みたい』というブログの『出師表』解説記事を読んだが、気持ち悪い解釈でおぞましいものを感じた。

『2020-06-01 「出師の表」とは何か-劉禅の動きを封じ北伐に集中するための呪縛-』https://abiru3594.hateblo.jp/entry/three-kingdoms15

 【この記事中、引用箇所は上URLが出典です】


冒頭から獣以下のお寒い解釈

    「出師の表」は、皇帝 劉禅に諸葛亮の意を汲む臣下を貼り付けておき、遠征が終了するまで口出しをさせないための文章です。


よくここまで歪んだ解釈ができる。しかも嘘を断定形で書くところに狂気を感じる。
これは「この文を読んで泣かなかった者は人間ではない」などという次元ではない。お寒い。

先にはっきり言っておくが、『出師表』は遺言書であり、敬愛する先帝の遺児であって大切でたまらない劉禅に良い人生を歩ませるためのもの。
説教臭いところはどうかと思うし、出征文を遺言書代わりにしたのもどうかと思うが、断じて
「劉禅、お前黙っとけ。邪魔すんな」
などという非人間の気持ちで書かれたものではない。
そんなふうに空想できるのは獣だけである。(いや獣以下。地獄の虫)

諸葛亮は、劉禅に先帝を超える素晴らしいリーダーになってほしいと切望していた。
だから後世で「ウザい」と言われるような、クドクドと長い文で劉禅に説教している。

自分は戦場に出てもう二度と都へ帰って来ないつもりだったので、心配の種が尽きない若君に何もかも教えておきたかったのだ。
それもこれも、劉禅を「最後の希望の光」と思っていたから。
大切でたまらない、語弊を恐れずに述べれば「愛おしい」とも言える若君にはどうか邪な者たちと縁を切って立ち直ってほしかったのだよな。それだけだ。
全ては国家のため、国民のため。

    今の陛下のためにやってるんじゃないんですよ、だって陛下は即位して間がなくてまだ何もしてくれていないですよね、これは先帝と我々の事業なんですから陛下は謹んで臣下たちの働きを見守っていて下さい、陛下は親孝行なんですから先帝の遺志を無下にはしないですよね、と言いたいのではないでしょうか。


どういう脳の構成をすればこんな解釈ができるのか?
中共に育てられた人のお寒い思考は、本当に理解不能だ。

文脈が読めない中共思考。日本だったら国語の試験0点ですが…

    宮中のことは郭攸之、費禕、董允に聞けと言っています。彼らはいずれも劉備が蜀に入る以前には目立った仕官はしておらず、諸葛亮にとって頭の上がらないような顔ぶれではありません。どちらかと言えば諸葛亮チルドレンと言ってもいいような、諸葛亮の意向をよく理解してくれそうな顔ぶれに見えます。三人とも荊州出身で、荊州にいた諸葛亮とは意を通じるところがありそうです。そういう三人を宮中のことを決める際のご意見番に指名したんですね。先帝が抜擢して陛下に残したのです、と、先帝の威光を押し出して、劉禅が彼らのことを無視しにくくなるように話を進めていますね。
文脈が読めないのか。
前段で、「邪な者たちと縁を切れ」と言っているでしょうに。
(こういう種類の人たちはわざと文脈を無視する。ほんの一行前の話を都合良く忘れ、一行だけ取り上げて自分勝手に捏造する)

純粋で真面目で、陛下(若君)を善き方向に導く忠臣がこれらの者たちだと述べているだけだ。

“純粋で真面目で、私益のために生きない人間”
がこの世に存在することを、こういう人はおそらく絶対に信じないだろうが。
生まれてこのかた私欲で生きる人しか見たことがないのだろうし、自分自身も私欲にまみれているため信じられないのだ。

    この部分は、なんでもない自分を大抜擢してくれた先帝のご恩を語っているように見えますが、それだけではありません。「遂許先帝以驅馳(遂に先帝に許すに駆馳を以てす)」とありますから、自分は自由に暮らしていたのに先帝が私のことを評価するものでしかたなく出てきたんですよと言いたいのでしょう。
はあ???
低次元な地獄の発想過ぎて、もはや完全に意味不明。
これ日本語ですか?

    これを書くことで、劉禅が諸葛亮に頭が上がらなくなるようにさせたいのではないでしょうか。そうしておかなければ都に背を向けて遠征に出掛けることなどできませんから。
恐ろしい考え方だね。さすが中共チルドレン。
皆さん、これが奴らの発想です!! と大声で宣伝したい。
この方はプライベートで家事や仕事をした際、「自分はこれだけしてやったんだから言うこと聞け」と周囲の人々を脅迫しているのだろうと想像できる。

諸葛亮は表現が不器用だが、決して「これだけやった」と押しつけがましく言って脅迫したかったのではないし、まして自分の功績を自慢したかったのでもない。
この前段として、国内のアンチから南征を激しく反対されたという現実がある。
それで少し言い訳がましく「今回のために南征しました」と述べることになった。
つまりここは「南征反対されたがこうして成功しましたので、今回も認めてください」という意味。


他人を「空気」としか考えていない、おぞましい発想

    ここまでの要旨まとめると、あなたは空気なんですから黙って見ていて下さい。絶対に邪魔しないで下さい。文句は我々が失敗したあとにして下さい。と言いたいようです。
うわああ、おぞましい。
この方は普段、他人を「空気」としか考えていないのだろうな。

諸葛亮が大切な遺児を「空気」などと考えるわけないだろう。まして、「お前は邪魔だから黙っとけ」などと。

    出師の表に「先帝の遺詔の趣旨を深く追求して下さい」とあるのは、先帝から「丞相とともに国事にあたり、父に仕えるごとくにせよ」と言われたことを忘れないで下さいね、という念押しでしょう。

愚かな……。驚異的に捻じ曲がった妄想の持ち主で恐怖を覚える。
ここは「国家国民のために立派な皇帝となれ」という遺詔のことを言っているのだ。

    これは結びの言葉ですね。「ご恩を受け感激に耐えません」は英語のビジネスレターの文末に書く「Thank you for your cooperation」みたいなものでしょう。涙がこぼれ云々というのは、情感を込めた手紙の結びの言葉であるという記号のようなものでしょう。


最後の最後に、思わず諸葛亮の感情が漏れてしまった恥ずかしい言葉(公式文ではタブー)まで
「これは結びの定型文です」
などと言って無効にした。
どうしてそういう嘘をつく?
仮に有名な定型文なら、古代からの歴史家たち全員がそう指摘しているだろうに。

明白に存在するものでも、「無い、無い」と叫べば消せると思っている。
嘘を何万回も言えば真実になる、歴史は書き換えれば過去から変わると本気で信じている。

こんな歪んだ嘘をついてまで人間に備わった感情を否定するのは何故だ? 自分に人の感情が備わっていないからか?
さすが文化大革命でわいた地獄の虫と、その子孫たち。

    「出師の表」でしっかりと釘を刺すリスクマネジメント。さすが諸葛亮です。

人の魂を踏みにじる嫌味。
まさにこれこそ文化大革命の殺戮を目の当たりにしているような、人間性を踏みにじる暴力だ。
許せない。
訴えたい……。

    「出師の表を読みて涙を堕さざる者はその人 必ず不忠」という言葉は南宋の文人 安子順(1158~1227)の言葉です。……「忠」の心がよく表れている基本的な古典は「出師の表」だよね、という程度の発言だと思います。
ここでも人間による人間らしい感情を全否定、無効にしている。

どうしてこの者たちが、歴史捏造してまで感情を否定したいのか?
彼らが我々人間の心が理解できないのと同じで、我々には地獄の虫の発想は理解できない。

ただし歴史事実、思想システムとしては述べることができる。

以下は歴史事実。


【回答】この人々が歪んだ解釈を声高に叫ぶ理由

共産主義は「感情」を存在しないものとして完全否定する。何故なら自分たちの目的(過去の人間文化の全てを破壊し尽くし、自分たちの思想で世界を独裁支配すること)を遂行するのに、人間としての当たり前の心が障害となるからだ。


だから彼らはまず人類から心というものを抜き取り、非人類への改造を行わなければいけないと考える。
そのために道徳心・正義感・倫理観・楽しみ・親しみ等々…、人が人たる所以の感情一切を消す工作をする。
これを俗語で「獣化教育」と呼ぶ。 

たとえば次のような工作が実際に行われている。

《社会における工作》 
  • 歴史捏造。それまで善、正義とされてきたものは悪へ。悪とされてきたものは善へと歴史を書き換え、善悪反転させる 
  • 感情的な芸術文化の禁止。笑ったり泣いたりなど、人々の感情を動かし心を豊かにするような芸術の一切を禁止する
  • 焚書。自由な言論を禁じて思想コントロールする

《個人に対する教育》
  • 強制収容所へ入所させ、長期間の拷問による洗脳で感情を破壊する
  • 文化活動など一切の楽しみを奪う
  • 家族や恋人間の親密な関係を否定。家族へ親しみを抱いた者は処刑
  • 感情を禁止。笑ったり泣いたりした者は処刑する
  • 親兄弟などの殺戮を強要し、非人間性を定着させる
 ソ連も同じだが、中華人民共和国においても現実に建国以来このような方策がとられてきた。
文化大革命では一般市民がお互い殺し合うよう強要され、家族間の殺戮も頻繁に行われた。幼い子が親を殺し、親の内臓を抜き取りその場で食べることを強要されるなど、数多くの獣化教育の実例が記録されている。

このような獣化教育の一環として、現代中国では『三国志』の歴史改造も行われてきた。
特に改造のターゲットとされたのは、長年人々の間で感情的に眺められてきた諸葛亮。『出師表』を上のように非人間的に貶めて解釈するのも、獣化教育の最も典型的な手法だ。

胡錦涛時代に歴史分野では獣化教育が弱まり、現代ではまともな史実を勉強する中国人も増えたようだが、日本ではまだ獣化教育の工作が続けられているようだ。
孔子学院院長の渡邉義浩はこの獣化教育を推進する筆頭。 
上のブロガーのように、中共で洗脳教育を受けた日本人(?)が工作員となり、日本における歴史捏造の手伝いをしている人も多い。

『三国志』界隈は、このような獣以下の心を持つ人々だけが大手を振って闊歩するジャンルになってしまった。


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