「英国ジョンソン首相が、まるで劉備みたいだ!」と聞いたので記事を探してみた【香港救済】

最近、俄かながら『三国志』(演義ベースのドラマTK)にはまっている我が上司。
毎日自分が観ている回のシーンについて
「袁紹むかつく!」(援軍をよこさないので)
「周瑜むかつく!」 (孔明を殺そうとするので。周瑜さんお気の毒に…)
「曹操きもち悪い!」(偽善者の嘘つきだから。制作者が嘘をついているのだが)
などと素直で新鮮な感想を語ってくれて面白い。
初心者さんの反応に私は複雑な気持ちもあるけど、まさか身近な人とこんな話ができる時代が来るとは思わなかったから感動も覚えている。

そんな上司が4日、
イギリスのジョンソン首相がまるで劉備みたいなことを言っている! かっこいい!」
と騒いでいるので気になって検索してみた。

BBC ⇒英首相、香港人のため移民規則変更を検討 国家安全法に反発

BBCの記事から引用
 イギリスのボリス・ジョンソン首相は、中国が反体制活動を禁じる「香港国家安全法」を施行した場合、イギリスは移民規則を変更し、香港人数百万人に対して「英市民権を獲得する道」を開く方針だと、3日付の英紙ザ・タイムズで明らかにした。

ジョンソン氏は、「イギリスは(香港を)見捨てたりしないだろう」とし、この移民規則の変更は「英国史上最大規模のビザ制度変更の1つになる」と付け加えた。
「こうした変更が必要だと証明されれば、英政府は進んでこの対応を取る」
「香港の多くの人が、中国が維持すると約束していた自分たちの生活様式が脅かされていると不安に思っている」
「中国が、香港の人々の恐怖を正当化するために突き進むのであれば、イギリスは肩をすくめて見捨てることはできない。そうする代わりに我々は義務を負い、代替案を提供するだろう

なるほど……。
太字の発言が確かに劉備のよう!

劉備の史実

あれは荊州へ曹操が攻めて来ると分かったときのことだった。
十万の民が曹操を憎み恐れ、劉備軍に従って逃亡した。
「民を従えては進軍が遅くなり、不利です」
との進言に劉備は怒り、
「自分は決して民を見捨てることはない」
と言い放って妻子を民の列に入れた。そうして十万の人々をそのまま引き連れたのだった。
(これは史実。フィクション三国志ではどう描かれているのだろう? 私はあれからTKもギブアップして観るのをやめてしまったので、演義の台詞を未だに知らない。でも、俄かさんの発言から考えれば演義も概ね史実通りなのだろうな)

結果、曹操軍に追いつかれた民は惨殺された。
この件については大勢の歴史家たちが長いこと劉備を批判し続けている。特に人道を見失い、戦争の現実も知らない現代人は「民が殺されたのは100%劉備のせい」と主張する人が多い。

しかし現実を言えば劉備に従った時点で人々の命運は決まっていた。曹操は裏切り者を許さない。たとえ非効率で非合理でも民を追いかけて虐殺しただろう。つまり劉備軍の保護下に置かれなくても、民が殺されることは避けられなかったのだ。
だとするなら、劉備が民を見捨てる選択肢は無かっただろう。
何よりも人道上、人を見捨てることなどできなかったのだ。劉備には。

 米さん:
劉備は本当に民の子を愛している
曹操は悪魔だ
Twitterを引用した記事より

そう、そうなんだ。
真実の言葉をありがとう。
米さんの語った言葉こそが劉備の完全なる史実であり真実だ。(ついでに言えば曹操のほうも)

世界が人道に目覚め始める

英国ジョンソン首相もあの時の劉備と同じ気持ちだと信じる。
始めの頃、私はジョンソン氏を頼りないと感じていたし、「またヘイト主義のナショナリストが出て来た」と思って興味を覚えなかった。
しかしコロナで死にかけて彼は人が変わったようだ。

他の国々もコロナのおかげでようやく目が覚めたように思える。
中国へ尻尾を振るばかりだった世界人類が、香港デモとコロナウイルスできっぱり変わった。

中国はコロナで欧米勢力を弱らせて全世界の領土を奪い、世界征服の野望を果たすつもりでいたのだ。
しかし悪の本質から出た謀略は常に逆効果となるもの。

確かに米・英・カナダ・オーストラリアなど白人の国々には、中国を抑え込むことに利益がある。今の中国包囲網は欧米の国益のためだ。
だが、だからと言って彼らの言葉が100%嘘ということにはならない。
(むしろ国益が絡んでいるからこそ信頼できる)

少なくとも上のジョンソン英国首相の言葉は、人間としての気持ちから出ているだろう。
人道からでなくて何故、「あの人々を見捨てない」などという言葉が出るのか?
ましてこのようなことを言えば英国は中国から狙われる可能性が高いというのに。今の調子に乗り切った中国は、軍事バランスも考えられないから何をするか分からない。怒りにまかせて核を打ってしまうかもしれない。

それなのに人道に従った発言をしたジョンソン氏の勇気を称えたい。彼を尊敬する。ファンになってしまった。

私は思いがけず現代で、現実の劉備の面影を見ることができたようで幸福を感じてもいる。


今こそ人道パンデミックを!

今、“コロナの巧妙”でようやく世界各国が本音で語るようになった。
特に欧米は、民主の理念を思い出して人道上の発言するようになったと感じる。

良い流れ。
それもこれも勇気ある香港人のおかげ。命を投げうって、義に基づいたメッセージを送り続けている大陸有志のおかげ。
ありがたくて深く頭を下げたい。

このまま世界中へ人道が波及するように、強く願う。
コロナより激しい感染力で世界中へ人道パンデミックを起こしたい。


追記

基本的に私はいつも欧米の自己中心的なお節介(…と言うより利権貪り主義)が争いの種を蒔いていると批判している。しかし今回だけ称賛したのは今までと意味合いが違うから。

別館『 難民排斥の動きに思う 』へ追記:
 【20/6/5 追記】 矛盾と感じられる方がいると思うので書いておく。2020年6月3日に英国ジョンソン首相が出した「我々は香港人を見捨てない。香港の数百万人へ市民権を出す」との声明を私は称えたが、今回の場合は“半端な人道主義”でも“部外者の介入”でも何でもないため。
英国・米国にとってこの件はもはや自分たちの問題だ。特に英国にとっては。英国領土に等しい(今も義務と責任のある地)香港を放置することは人道にも、国家の義務にも反する。むしろ今まで放置してきたことのほうが問題と思う。

事実、“半端な人道主義”の余計なお節介は解決が難しい争いの種をまく。しかし今回のように自分の戦争として腹を括り、闘いに臨む場合は全く意味合いが違う。
確かにこの宣戦布告で争いは広がるだろう、しかしこのまま中国の暴虐を放置しておけば世界人類が奴隷化されディストピアのなかで暮らすことになる。
これは人類VS悪魔の戦い、戦うか奴隷になるか二者択一。上の難民問題と異なり「お節介」などではないのだ。


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