山本五十六が優秀でも、日本人全体は戦略苦手と言えるでしょう

プライベートのほうで書いた易占の話の続き、返信代わりの雑談です。
17:28誤変換その他ありましたので修正

日本はこの戦争で勝てるか? 易占

いただいたメールより引用。T様の易占:

 Q.日本から見て、日本は中国にこの戦争で勝てそうか?

結果【地雷復】
爻辞1,2,3
之卦 地風升


卦辞
“復は亨る。出入に疾なし。朋来りて咎なし。その道を反復す、七日にして来復す。往くところあるに利し。”

こういうものは解説の選択にも運命が関わってきますので、検索で偶然クリックしたところの解釈を読んでみましょう。

https://8761234.jp/55060より引用
『地雷復』解釈
「復」は戻る、やり直すということ。五陰の爻の下に一陽が顔をのぞかせるこの卦は、六陰の爻からなる坤為地に再び陽の気が返ってきたものとします。
ただ、これはさながら病人が活力を取り戻したようなものですから、すぐに気を抜いてはいけません。一陽という生まれたばかりの小さな希望を丁寧に未来へと繋げていきましょう。
このためには何度も同じことを繰り返す必要があります。焦らず続ければ、やがて目に見える変化が現れるのです。

現状に光が見えたことを示す卦です。しかし「戻る」という言葉は二つの捉え方ができるため安心ならないときでもあります。
一つは、以前の良い状況へ舞い戻れるという解釈。そしてもう一つは、これかまでの暗闇へと押し戻されるという解釈です。
どちらの運命を辿るかはこれから当事者がどう行動するかによります。もう大丈夫だと思って手を抜けば前進は思うように望めません。堅実な努力を積み重ねていけば最初は結果が出ずともやがて報われるでしょう。
なんとなく新型コロナの対策のことを言っている気がしますね。再び感染拡大を繰り返す気がする。それを何度も緊急事態宣言で抑え込むのか? 
日本の体力が持たない気がするな。「堅実な努力」、つまり政府が心を入れ替えて医療体制充実に本腰を入れる・嘘ばかりついていないで経済政策を誠実に行うという本気の施策が必要。

実際、今回のウイルスを封じ込められるかどうかが中国との戦争の勝敗に関わっています。

何故そういう言えるのか?答えはこちら。今回のパンデミックは戦争の一環です:
新型ウイルスがもし「生物兵器」だったら、目的は何? 習近平の思惑を探る

之卦が【地風升】なので大吉、勝利間違いなしとも読めますが、確定した未来ではないため気を引き締めて対処していかなければならないでしょう。

「爻辞1,2,3」が何とも正確に現状の日本を表していて驚きますね。

再び上URLより引用
三爻の意味    当事者が自ら失敗を招き、それを繰り返してしまいます。その失敗の中で学びを得られれば状況は好転するでしょう。

二爻の意味     不安が増すことで思うように行動できなくなりがちです。頭の切り替えが大事になるため、心配だったとしても思い切って動きましょう。

初爻の意味    過去を振り返り、以前の振る舞いを思い出せば幸運に恵まれる。また前進には相応の努力が求められるが、へこたれないこと。
日本の神々は私と全く同じことを思っているようです。
つまり、
初爻.「過去を振り返り、以前の振る舞いを思い出せば」
という箇所と
三爻.「 当事者が自ら失敗を招き、それを繰り返してしまいます。その失敗の中で学びを得られれば状況は好転」
です。

初爻は江戸時代~戦前までの日本人の立派な振る舞いを思い出して学び、日本を建て直せということです。あるいは太平洋戦争の失敗を分析して繰り返すなということ。
三爻は特に安倍首相に向けて言いたい。あるいは現在の日本トップの人々へ。過去の失敗(太平洋戦争等)を冷静に・客観的に学んで、反省の気持ちを養い、今いる売国奴を斬り捨てて国民を守って欲しい。
それができなければ将来の【地風升】など、とうてい得られることはないと思います。

と、思わず占いであることを忘れそうになるくらいこの占断はとても現実的で正確です。
私に対する卦も現実とよく符合していて正確でした。
T様は易占い師の才能をお持ちだなあ……。

山本五十六らが優秀なだけでは「戦争」はできない

もう一点。
易ではなく現実の戦争についての話。

これはおそらく5/11記事『戦争オンチが行き過ぎて劣化する日本。外国は何故、ウイルス対策を“戦争”と呼ぶのか? 』 を読まれてのご意見でしょう。

T様メールより引用:
「日本は戦争音痴が行き過ぎ...」と言われますが、全くその通りです。
しかし、昔の日本人は、冷静な人も上層部にいました。
例えば、田中大将や山本五十六は、「日本は絶対にアメリカには勝てないから戦争はやめておけ」と最後まで戦争に反対していたそうです。

そうですね。存じております。
私も山本五十六氏のことはとても尊敬していますよ。
あの時代の流れに逆らい、米国との開戦に反対する勇気と客観性を持つ人だった。そんな日本人がいたことにまず感動を覚えます。
そして、自分たちの国と相手方とを比較する目を持っていた。総合的な分析による判断ができる冷静な人だった。
彼なら、外国の意味での「戦略家」※にも充分なれたのではないでしょうか?

しかし日本という国はこのような本物の才能を持つ人を潰す習慣があるようです。(出る杭はとりあえず打っておく=本当に実力ある人から指導力を奪う・意見に耳を傾けないことで有能な人が持つ本来の力を叩き潰す)
だから、総合分析力のある「戦略家」が決して生まれない仕組み。これがこの日本という土壌の欠陥であり、私が「この国は戦争オンチ」と述べる理由です。

※戦略家とは何か

ここで改めて用語定義を確認しておくと、「戦略家」とはトータルな戦争のシナリオを立てる人のことです。
一時の戦場における、“軍隊を左右どちらの方向へ動かすか”といった現場参謀の反応は厳密には「戦略」と呼びません(もちろん現場戦闘もトータルな戦略のうちの一部ですが、一部に過ぎない)。

ところが日本人の多くは、一時の戦場だけを「戦争」だと思っているので、現場で軍配を振る人を「戦略家」と定義していますね。
この根本的な定義の誤りが「一億総 戦争オンチ」 を生んでいます。トータルな戦略思考がはなから無いのです。

だから今回の新型コロナ対策のように、経済・疫学すべてを網羅した総合的な分析によって決断することができない(大阪など一部の自治体の長はこれを見事にやっていましたが、国がやらないので止むを得ずでしょう。本来は国が行うべきこと/現行法の話ではなくて国家政策一般論としての“本来”です)。
全員が一部だけを観て勝手なことを言ったりやったりで、右往左往して失敗続き。

例:
感染症専門家は、疫学の立場からしか物を言わない。
経済専門家は、経済学の立場からしか物を言わない。
政治家は、自らの利権と謀略目的でしか物を言わない。…最悪

つまり日本国の指導層全員に、一段上から眺めた広い視野というものが無いのです。
しかも誰が采配し責任を持つのか分からない。つまり総合司令官すら決まっていないという。本来なら首相がその任を負うべきだが、安倍さんも閣僚たちにもそのつもりはないようです。

これは太平洋戦争時の大本営、陸海で指揮系統が分裂していて意見がバラバラ、それこそアヘン中毒患者のように酔っ払った状態にて右往左往。当然に大敗したのと同じ状況。
(太平洋戦争時に関東軍が暴走したのはアヘン中毒患者だったからだ、と考えるならば、現代でも同じ状況が続いているのは何故でしょう?)

山本五十六氏のようにごくわずかの優秀な職人がいたところで、職人は全軍の指揮権がありませんから無意味です。この国では、利権を独占したがる無能な人たちが指導者となっていて職人らの意見を潰していますから戦争オンチが治らないのです。

もしこんな状況を改善したいなら、もう少し日本全体の教育を高めていき、優秀な職人が指導層へ引き上げられる仕組みを作る必要があるでしょう。

同じことを書いた記事:『軍師について考える』より転載
 ※漢代末における軍師とは戦争全般に携わる者。軍師将軍は防衛府の長。現代で言う総合的な戦略家のことであり、日本人が思っているような「お殿様の横で作戦を囁く参謀」ではありません

全体を見る人がいない日本

私が日本国民の一人として怖いなぁ、と常々感じるのは、実際の戦争に限らず全ての点においてこの職人オンリーな体質が見えることです。
企業においても、経済でも。政治まで。
サッカーの試合を見ていてさえそう感じます。
細部の技ばかりに着目していて、またその細部を議論することに得意となっていて、全体の話をする人間がいない。トータルなシナリオを誰も描いていない。

余談ながら…
私は五十六氏の人としての部分をとても尊敬していますが、戦略戦術の面では賛同しかねるところがあります。
ギャンブル的な戦術はあの状況でやむを得なかったとは言え、兵士の命を自暴自棄なギャンブルのチップとして賭ける行いに私は共鳴できない。また、戦争初期に奇策を披露して後の手を失ってしまう作戦も、全体戦略で見れば致命的と言えます。
これも前に書いた記事より転載しておきます。

軍事的な議論、奇策は是か非か?

… 山本五十六は玄人だが、「勝利不可能」と進言したにも関わらず「やれ」と言われたので、短期決戦で講和に持ち込むという針の穴のような可能性に賭けた。絶体絶命に近い状況のなか、ギャンブルを選ぶのはやむを得なかったと言える。

でも私は、人の命をギャンブルで賭けてはならないと思うね。人格的に好きな五十六さんを責めるのは辛いけど。
戦争だから綺麗ごとばかり言えないのは分かっている。
だけど、軽々しく「人の命を賭けてリスクを採れ」と言うべきではない。

若い兵士の命をベットする――あまりに高くつく賭け事だ。

決して日本人の全否定をしているわけではありませんよ。
下を向く必要も、ネガティブな意識に囚われる必要もありません。

そもそも私は反日人種ではありません。ご存知でしょうが。
私はポテンシャルの高い日本に亡びて欲しくないからこそ、こういう重大な欠陥を冷静に分析して改善して欲しいと願うのです。

たとえば徳川家康などは世界最高峰の知性を持つ人と思います。
日本人のなかには確実に徳川家康級の優秀な人がいる。でも、今の日本でそういう人は若いうちに潰されてしまい、浮上できません。家康のような人をトップに据える日本へ戻って欲しいものです。



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