「亮」という名は泣き虫で正直者になるのか? ロンブー亮と宮迫の明暗

「亮くん、嘘はダメだよ」という記事を置いた流れで、芸人闇営業に関する世間話をここで書きます。
※この記事では芸人について敬称略

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亮くん、嘘はダメだよ。「まこと」という意味の名なのだから

宮迫が会見したのは意外だった

昨夜のニュースにて、雨上がり決死隊・宮迫とロンドンブーツ1号2号・亮の会見を見て驚いた。
正直言って宮迫は会見しないまま逃げると思っていたので意外だった。
前日、「吉本が用意した会見の場を宮迫がドタキャン」というニュースを見かけ、やはり逃げたか……と納得していたのだが。

会見で
「吉本の事務所から謝罪会見を止められていた」
「会見するなら後輩も全員、契約を解除すると圧力をかけられた」※
「(事務所主導で)二人が引退会見をするか、契約解除をするかどちらか選べと迫られた」
「事務所主導の会見はしたくなかった(ので、ドタキャンした)」
という話を聞き、なるほどそれは確かにそうすべきだったろうなと思った。
このドタキャンの理由に関してだけは、一応の筋は通っている。

※正確な引用
中でもやり玉に挙げたのが、岡本社長の“パワハラ発言”だ。2人が「ギャラを受け取っていない」と虚偽報告したことから6月24日に謹慎処分を言い渡されたが、亮が「僕が辞めてもいいから会見させてほしい」と直訴したことで恫喝(どうかつ)されたと主張した。
 宮迫によると、岡本社長が、詐欺グループの会合に参加した宮迫や亮を含む5人以外を部屋から出した後で「おまえらテープを回してないやろな」と一喝。「亮ええよ。おまえが辞めて1人で会見してもいいわ。やってもいいけど、全員連帯責任でクビにするから。それでもいいならやれ。俺にはおまえら全員をクビにする力がある」と圧力をかけたという。
スポニチ記事より

「引退会見するか、契約解除か」の二択を文書で迫られたと言うが、どちらも結果として同じでは?と思うので、ちょっと意味が分からなかった。
その文書自体や契約形態を調べないと分からないな。たぶん弁護士にも意味が分からない話だと思う。
とにかく「事務所主導での引退会見」とやらが単に二人のプライド=メンツを潰す目的であるなら、ほとんど893の行い。(どちらが反社だ)
二人がメンツと言うか、人権を守りたいと思ったのであれば契約解除してからの会見は正解だったろう。

芸能事務所はブラックに近いグレーゾーン

まあ日本の芸能事務所は概ねあんなもの。
「闇営業」だの「反社会的勢力との関わり」だのが問題視されているが、そもそも日本の芸能事務所は興行を担うアウトサイダーな団体――つまり今で言う反社――が原点。
言葉は悪いが「人買い」組織が元なのだ。
欧米的な法整備がされた現代日本では刑法に触れることこそしないけれど、それこそ宮迫が言う「グレーゾーン(限りなくブラックに近い)」の労働環境を所属タレントに強いている。
対等な契約書が結ばれることは、ほぼ無い。それどころか多くの芸能事務所で形だけの契約書一枚すらも交わされない。
これが本当に法治国家の先進国で行われていることか? と、欧米に比べれば目を疑う悲惨な人権侵害事例があちこちで繰り広げられている。

それでも芸能事務所は、アジア任侠の古典的なやり方で抱えている者たちの生活を守ってきた。
彼らは彼らなりの慣習に基づくコンプライアンスにて、所属タレントを守っているつもりであったのだ。
それは欧米から見れば理解不能な人治主義。合理も何もない「エイヤー」仕事ではあるのだけど、日本など東洋の社会では長らくこちらのほうが主流で、むしろこの「エイヤー」の力学において強者でなければ子供たち(所属する人々)を守ることができなかった。
このため彼らの、契約書を交わさないブラックな「エイヤー」仕事にもこれまでは一定の理があった。

おそらく、吉本興業がロンブー亮の「謝罪会見したい」という申し出を権力で押さえ続けたのは、他の所属タレント約6000人を守るためだったろうと私は思う。
たとえばアイドル女衒(ぜげん)事務所たるAKSの、非常に稚拙で犯罪的な対処に比べれば、まだ少しは大人……やや悪い大人のこなれた処世術を持っていたのだと言える。

でもそんな古典的処世術は、四十代以下の宮迫・亮などの世代には理解が及ばない。
集団の大いなるメンツよりも個人の権利が大切だと教えられて育った世代だ。多くの人が法令遵守という正当さを何より大切に思って生きている。
ましてSNS時代、今まで闇に葬られてきた人権侵害も全て明るみに出される。
吉本興業のブラックに近い処世術は、少々時代遅れだったと言わざるを得ない。
(むろん、筆者も「エイヤー」が理解できない世代生まれ。私の場合は世代と言うよりは変わらぬ本性なだけかもしれないが)

宮迫と亮、会見での明らかな態度の違い

ただ吉本興業の対処がどうだったにせよ、宮迫らの罪が消えるわけではない。
現代における反社会的勢力から仕事を請け負い、金銭を受け取ったことは事実なのだから。

今のところ明白に現代のコンプライアンス違反をしているのは吉本興業ではなく、宮迫らだ。
芸人仲間からは今回の会見後「事務所が悪い」と二人を擁護する意見が寄せられ、賛同する声もTwitterに溢れているのだが、皆さん肝心のことを見失い過ぎだと思った。

宮迫は始めこそ頭を下げ謝罪したものの、まず入江が悪いと言って全責任を彼に負わせ、次に事務所のブラックさを強調して会見の趣旨を変えてしまった。
謝罪会見が一転、まるで犯罪被害に遭った人の加害者に対する糾弾会見のようになってしまった。
しかも反社との契約に至る過程や、自分自身が金を受け取った件については、「飲み過ぎて記憶がほとんど無い」ことになってしまう……。

皆さんどう思われた? 
私は違和感しか覚えなかったけどな。
穿った見方かもしれないが、宮迫は本当に反省して泣いているようには見えなかった。

いっぽうの亮は対照的だった。
会見場へ登場した瞬間からその憔悴ぶりに驚かされた。
彼の口からは反省と自分を責める言葉しか出ず、少しだけ他人を責めたのは「ずっと謝罪会見がしたかったのに事務所がさせてくれなかった」と怒りを滲ませた時だけだった。

亮が泣き、声を詰まらせてハンカチに顔を埋める姿には胸が痛くなった。そんなに自分を責めるなと言いたくなったのはきっと私だけではないと思う。
そう、人が泣く時はあのように声が出なくなり話すこともままならなくなるもの。
悪いが「嘘泣き」と「本当泣き」の見本を並べて見せられたように私は感じた。

もちろん真相は分からないのであくまでも会見を見て抱いた個人的感想に過ぎないが。
 亮は宮迫に利用された気がする。亮と一緒に会見すれば好感度が上がり赦してもらえるとの計算か。
(宮迫についてはとにかく「ホトちゃん可哀想」としか思えない)

なんで「亮」という名の人は泣いてばかりなんだ

亮が一番泣いていたのは、相方である淳の話をする時だったかな。
淳は亮を信じている。今もまだ見捨てていない。
深い友情を感じて胸が熱くなり、その友情を裏切ったことがさらに申し訳なくなり泣いてしまっていたのが分かった。

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淳のこの言葉に私まで泣きそうになる……。

彼もこれで誰が最も信頼でき、大切にすべき人か分かっただろうか?
この期に及んで相変わらず宮迫を信じているなら馬鹿だとしか言えない。
「イイ人」なのは良いが、あの年齢であまりにも重症な馬鹿は罪となる。
淳も、亮を無理やりに宮迫から引き離して軟禁するくらいのことはしてもいいかもしれないと思った。
(年齢的に難しいか。お互い若くて独身同士ならそうできたのかも)

それにしても、田村亮も天下の正直者であり、泣き虫だから参る……。
まるで誰かみたいだ。

「名は体を表す」ということが現実にあるのだなと思った。
その名を付けられたことは運命だった、のかもしれない。

だからこそ今後の田村亮が心配になる。
自分を責め過ぎて追い詰め過ぎ、力尽きてしまうのではないかと。孔明のように。

死ぬなよ、田村亮!

今回の会見を見ていて亮には未来があると思った。
きっと根が正直な君のことをいつまでも責め続ける人はいないだろう。
少なくとも、家族も友もいるのだから絶望してはならない。

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